「電気自動車=EVは気になるけど、価格が…」
こんな声に応えようと、補助金込みで実質180万円で買える軽自動車タイプのEVが販売されます。
400万円から600万円のEVが多い中、いったいどうやって価格を抑えたのか?そこには“逆張りの戦略”がありました。
(経済部記者 當眞大気)
◆実質180万円のEV登場
岡山県倉敷市の自動車工場。
ここではふだん日産自動車と三菱自動車工業が共同開発した軽自動車をつくっています。
そんな工場の敷地内でことし5月、新車の発表会が開かれました。
お目見えしたのは、軽自動車とほぼ同じ大きさの「EV」です。
通常、メーカーは新車発表の場で“これまでにない特徴”をアピールします。
デザインだったり内装だったり、はたまた自動運転の機能だったり。
では今回、日産と三菱は何をアピールしたのか…。
軽サイズですから車体のコンパクトさはもちろんなんですが、会場を驚かせたのは、なんと言ってもその「価格」です。
EVはバッテリーのコストがかかるためガソリンエンジンの車と比べると同じグレードだと割高になり、400万円から600万円ほどの価格が主流です。
しかし、今回の軽サイズのEV。
国の補助金を使った場合、標準的なグレードではおよそ180万円。
地域によっては、自治体の補助金も活用できる場合もあって価格はさらに下がります。
国内の軽自動車の平均的な価格帯と、ほぼ変わらない水準です。
両社の経営トップは、普及への自信をのぞかせました。
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