更に自動車業界に衝撃が走ったのは、あのアップルが自動運転EVの生産に関し、韓国の自動車メーカーと協議に入ったとのニュースだろう。
この「Apple Car」はこれまで既存自動車メーカーが支配していた市場を大きく変えるだろう。特にアップル好きの日本のユーザーは飛びつくのではないか。
果たして日本の自動車メーカーはアップルの生産委託の申し出に乗るだろうか?単なる下請けになることを嫌って受けない可能性の方が高いと思われる。
しかし、iPhoneのように、日本以外のメーカーが「Apple Car」を生産したら、と考えると空恐ろしくなる。
このように世界に目を転じると、日本とは全く違った風景が目に入ってくる。ガソリン車やディーゼル車を残さねば、約550万人といわれる
日本の自動車関連産業従事者の雇用は守れない、と政府は考えているのかも知れない。
しかし、ガソリン車やディーゼル車だけでなく、HVにも固執し続ければ、近い将来日本は世界に取り残されてしまうのではないだろうか。そうなれば、
雇用を守るどころではなくなる。
「電動車=EVではない」といくら叫んだところで、世界がそう思ってくれなければ、何の意味もなさない。日本市場がガラパゴス化するだけだ。
今はNEV(新エネルギー車)のカテゴリーにHVを入れてくれている中国も、将来外さないという保証はどこにもない。
急速にEVシフトを加速させる各国の自動車メーカーとの激しい競争の中、日本が確固たるポジションを確保するためには、HV/PHVもEVもFCV
(燃料電池車)も全て生かそうとする「全方位政策」をとるのは得策ではない。あらゆる資源を集中させ、このEVの潮流を泳ぎ切らねばならない。
逡巡している時間はもう、ない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/51f1fec8db10f1218c671...
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