すかいらーくが110億円で「しんぱち食堂」を買収しました。今回の買収は、単なる低価格帯の補強ではなく、都市部
攻略に向けた戦略的な一手といえます。焼き魚という手間のかかるメニューをファストフード化した同業態は、効率性
と回転率を両立した設計が特徴です。
人口減少とコスト上昇が進む中、外食企業には「どの立地で、どんな業態を、どう効率的に運営するか」という見直し
が求められています。今回の動きは、その一つの答えを示しているといえるでしょう。
エキスパートの補足・見解
しんぱち食堂を手がけた江波戸千洋氏は、「立喰い焼肉 治郎丸」などを生み出してきたヒットメーカーです。共通
しているのは、手間やコストのかかる業態を、省人化と短時間化によって高回転モデルへ転換する発想です。
しんぱち食堂も、焼き魚という本来は時間と技術を要するメニューを、独自の炭火焼き機によって調理時間を短縮し、
高回転モデルへと転換しています。さらにタッチパネル注文や自動釣り銭機の導入により、省人化とオペレーションの
標準化も進めています。
すかいらーくは人口動態の変化を踏まえ、現在、郊外型から都市型へのシフトを進めています。高度商業集積エリアや
私鉄沿線の駅前といった立地では、限られたスペースで高い回転率を実現できる業態が求められます。しんぱち食堂は、
その条件に適合するモデルといえるでしょう。
資さんうどんに続く今回の買収は、「和食×低価格×高回転」という新たな成長軸を押さえにいく動きでもあります。
コスト上昇が続く中で、単に価格を引き上げるだけではなく、ビジネスモデルそのものを組み替える必要があります。
こうした業態をどれだけ持てるか。その差が、今後の外食企業の競争力を分けていくことになるでしょう。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e5bdb2b3bde89e...
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