岐阜県関市の老舗メーカーが開発した包丁「KISEKI(キセキ)」が、抜群の切れ味を誇るうえ、“切ると美味しく 
 なる”として大ヒットとしています。包丁は、ダイヤモンドの次に硬いといわれる金属「超硬合金」によって出来てい 
 て、メーカーの特殊技術によって加工しています。   
 ■3万4650円でも大ヒット! 老舗メーカーが開発した「KISEKI」 
  刃物の街、関市にある創業129年の老舗メーカー「福田刃物工業」。   
 これまで業務用刃物を中心に製造してきましたが、2023年、一般向けの包丁「KISEKI(キセキ)」を開発しました。 
 1本3万4650円と決して安くありませんが、大ヒットしています。   
 トマトは手を添えていなくてもスパーッと切れます。人参も柄を軽く握って押すだけです。   
 ■切ると美味しくなる?KISEKIのもう1つの特徴は 
  KISEKIの凄さは、抜群の切れ味だけではありません。もう1つの特徴は、“切ると美味しくなる”ということです。   
 繊維を潰すことなく切ることができるため、野菜の甘みや魚の旨みが残るという研究データもあります。   
 客: 
 「女房が毎日使っています。少しは美味しくなりました。今までの包丁はタンスに入っています」   
 切れ味に加え、味そのものも美味しくなると評判を呼び、発売からわずか1年半で売り上げ5億円の大ヒットとなりました。   
 ■技術の粋を集め…ダイヤモンドに次いで硬い金属「超硬合金」を加工 
  KISEKIは「超硬合金(ちょうこうごうきん)」によって出来ていて、これが抜群の切れ味を実現しています。   
 福田刃物工業の技術部長: 
 「日本初の超硬合金の包丁です。ダイヤモンドに次ぐ硬さを持っていまして、硬くて剛性のある材質です」   
 超硬合金とは、鋼の2倍の剛性を持つ「タングステンカーバイド」と、錆びにくい「ニッケル」などを配合した金属 
 で、ダイヤモンドの次に硬いと言われています。   
 さらに、切れ味を良くするため限界の薄さとなっていて、一般的な包丁の半分ほどの厚みにしてあります。   
 これを実現させたのが、日本初の特殊加工技術です。   
 福田刃物工業の技術部長: 
 「ワイヤーカットという加工機を使います。真ちゅうのワイヤーに電気を流して、局部的ですけど約6000~7000℃で 
 溶かしながら、1分間に0.5ミリと少しずつ切っていきます」   
 超硬合金の板と真ちゅうを水の中に入れて電気を流しながら、溶かし切っていきます。硬すぎるため、1分間にわずか 
 0.5ミリしかカットできないということで、まさに特殊技術です。   
 技術の粋を尽くした超硬合金の包丁「KISEKI」は、販売はオンラインのみで、今は1年1カ月待ちとなっています。   
 福田刃物工業の技術部長: 
 「精度良く作りたい。100本作ったら、100本高品質なものを作りたい。ステンレス、鋼、セラミックに次ぐ新しい分 
 野の包丁として、世界に広がっていくといいなと思っています」  
https://news.yahoo.co.jp/articles/e89308c78c1d68302f6c9...
 返信する