最近、発行された中古車の業界紙を見てみると、1面には、ジェットコースターの写真とともに「暴落開始」という大きな 
 文字が書かれています。価格の上昇が続き、一部の車種で新車よりも高い「逆転現象」も起きていた中古車市場ですが、い 
 ったい何が起きているのか、追跡しました。   
 東京町田市に国内最大級の売り場面積を誇る中古車販売店「ケーユー」本店があります。年間の販売台数はグループ全体で 
 およそ3万台にのぼります。   
 「例えばヴェルファイアは新車で550万円前後。中古車ですと519万円、これが去年の9月ぐらいですと580万~590万円。 
 新車よりも高い状況が起こっていました」(ケーユーの三村雅久上席執行役員)   
 さらに、国内外で人気の高いトヨタ「ランドクルーザー プラド」も去年の秋からおよそ100万円近く下落しました。中 
 古車の価格が以前よりも下がってるのはどうしてなんでしょうか。   
 「そもそも新車より中古車のほうが高いというのは間違っている。新車は半導体の影響や輸出の影響で人気があって、物 
 がないから高くなっている状態だが、今は少し新車の供給が進んでいる。車がある程度手に入りやすくなった」(ケーユー 
 の三村雅久上席執行役員)   
 中古車のオークションでの平均落札価格を見てみると、去年9月に過去最高値に達してからは下落傾向になり、この半年で 
 30万円以上安くなりました。一方、新車は半導体不足が解消したことなどを受けて供給量が回復。トヨタ「アルファード」 
 やトヨタ「ハリアー」といった人気車種が大幅に販売台数を増やしています。   
 中古車情報サイトを運営するプロトコーポレーションの大塚憲司執行役員によれば「新車が売れれば売れるだけ下取り車が 
 増えていきますので、そういった車両が中古車として流通していくので、価格はまだ下落を続けていく」といいます。
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