有機農業が正しいかどうかって話になるといろいろ微妙だと思う。 
 土壌の長期的な改良による収量アップとか生産物の品質改善とかに関しては良い場合と悪い場合がある。 
 そもそも、日本の土壌は大雑把に書くと酸性の土壌でカリとリン酸が少ない。 
 作物を作るためには、アルカリ性の土壌でしかもカリとリン酸が上手に蓄えられたり放出されたりする必要がある。 
 有機農法を行っているって言う場合、タンパク質を微生物で発酵分解させてアンモニアや尿素を作り出させて、 
 それを土壌に混ぜて、土壌中の微生物にその有機物と窒素分を利用させて、土壌をアルカリ化させ、 
 なおかつ、カリとリン酸を供給している。 
 ところが、この有機物の提供元が厳密な意味での有機物の提供だけなら良いのだが、 
 他の重金属類が混じったりする環境だと、土壌が微量な重金属類で汚染されたり、 
 必要以上のナトリウムの供給が行われたりすることから、土壌環境が悪化することが当たり前に起こる。   
 馬糞や牛糞や鶏糞を混ぜているから自然で安全安心だってことになりがちだが、 
 その馬糞や牛糞や鶏糞が安定的に安全なものであるかの確認はしていない。 
 堆肥を作り出す際には二酸化炭素もメタンガスも大量に発生するし、その放出管理は行わない。   
 ある意味、これらの有機廃棄物はごみ焼却場できれいに燃やして、発生する二酸化炭素を 
 確実に回収して、燃えカスもしっかり管理して、 
 工場で作られた化学肥料を土壌にまぜて作物を作ったほうが、二酸化炭素の発生も少なくなるし、 
 収量も品質も安定するのではないかと思う。
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