イトーヨーカ堂などを束ねるヨーク・ホールディングス(HD)は3日、米投資ファンドの傘下となってから初と
なる戦略説明会を東京都内で開いた。中核企業であるヨーカ堂は、衣料品などの専門店事業をグループ会社に移管し、
総合スーパーから食品スーパーに転換して再建を図る。
戦略では、ヨーカ堂について、2027年度以降に衣料品や文具、玩具などの専門店事業とテナント管理事業を、
商業施設の運営を行うグループ会社「クリエイトリンク」に移管するとした。食料品や医薬品の販売に注力するほか、
商品開発などでは引き続き、セブン&アイHDと連携し、プライベートブランドの販売も継続するとしている。
福島県を中心に食品スーパーを展開する傘下のヨークベニマルについては、関東地方を中心に出店地域の拡大を検
討する。
ヨークHDは28年頃までに株式を上場することを目指している。説明会では、来年度に新たな中期経営計画を発
表することも明らかにした。
ヨークHDの石橋誠一郎社長は読売新聞の取材に対し、「これまではコンビニエンスストアと同じような成長スピ
ードが求められていた。これからは食への投資を中心に、我々のペースで成長していく」と述べた。
ヨークHDはセブンの完全子会社として昨年設立され、ヨーカ堂のほか、ヨークベニマルやロフト、赤ちゃん本舗
など29社を束ねる。このうち、売上高の約4割を占めるヨーカ堂は、2025年2月期まで5期連続で最終赤字と
なるなど、業績が低迷している。セブンは今月1日、米投資ファンド「ベインキャピタル」へのヨークHDの株式の
売却を完了した。ヨークHDの株式は、ベインが60%、セブンと創業家が計40%を保有している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9ef5f6d1fd949e86fdd1...
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