れいわ新選組の山本太郎代表は1月29日、高松市内で対話集会を開き、安倍内閣の経済政策について、「悪夢のような民主党政権みたいな
話してるけど、地獄の番人みたいなやからが何をいう」と述べ、実質賃金や1人当たり国民総所得(GNI)の推移を示し、その詐欺性を看破した。
高松市生涯学習センター内で開かれた「おしゃべり会」には、約270人の市民が集まり、3時間強、山本氏と質疑応答した。
中盤、男性が「経済の悪化がすべての問題を招いている」と山本氏の積極財政策に同意する一方、マインドが経済に与える影響について
見解をただした。
山本氏は「話を聞くと、夢も希望もない。まだ生きなきゃ駄目かという方もいるが、どうか」と逆質問した。男性は「周りはまだ大丈夫だという
人が圧倒的に多い」と答える。
山本氏は「置かれた状況によってマインドはばらばら。選挙になれば、自民党以外になったら悪くなる可能性もあるという人たちもいると思う。
現状維持したいのにと。でも、現状維持など決してできない。消費税で物価は強制的に上がっていくが、自分たちの収入が多くなっているわけ
ではない。詐欺的手法で」と述べ、実質賃金の推移をグラフで示した。
実質賃金指数の推移(1995‾2017=2020.1.29筆者撮影=)
https://www.data-max.co.jp/files/article/20200130-reiwash... 1995年の実質賃金を100とすると、2017年は89.7まで減少している。1997年と2014年の消費増税で大きく落ち込み、後者の後は横ばい。
民主党政権最終年の2012年から2017年まで4.1%も下がっている。
山本氏は「現状維持って何の話か。この20年、どこが政権担当してたか。間3年くらい民主党で、あとは全部自民党」と切り出した。
「悪夢のような民主党政権みたいな話してるけど、地獄の番人みたいなやからが何をいうとんねん」
さらに、「こんな発言覚えてますか」と2013年6月の安倍首相の発言録を示した。「成長戦略の実現で、10年間で1人当たり国民総所得(GNI)は
最終的に年3%を上回る伸びとなる。10年後には現在の水準から150万円増やすことができる」。
(続く)
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