佐川の最盛期は初任給60万。
3か月後に65万に自動昇給。ここが最低給でそこからは実力次第。
各支社ごとに給与体系も違うので、ドライバーの給与上限は地域や店舗毎にかなり違いが有って、ほぼ店長の采配に任されている。
都市部なら大体85万円〜90万くらいを上限としていた筈。
しかしこの額はトップの2〜3人に限られる。
入社3ヶ月で8割程度が蒸発。新人でまともな形で退社出来れば褒めたもの。1年残るのは1割以下。
しかし体力を原因として辞める奴は皆無で、ほぼ100%精神的な要因。
仕事に対する追い込みや強要は半端なレベルでは無く、秒単位で切り詰めて行かないと与えられた仕事量をこなせる様にならない。
したがって何かが麻痺している上に世渡りも上手い、器用な変人でないと耐えられない。
給与は3ヶ月ごとの査定で3万ずつ上下するが、最低給より下がる事は無い。
査定の基準は単純にドライバー個人の売り上げで、前年同期比110%超が昇給の基準となる。
105%を下回ると減給。
単なる努力や根性だけでは110%超を続けるなど不可能であって、並みの働きでは現状維持すら難しい。
会社がドライバーを養える最低売り上げは、台当たり250万円と噂されていたが、都市部の売り上げは概ね350〜400万円程度には達する。
これも地域によるが、基本的に通常配達分は売り上げに含まれず、集荷した分の運賃や梱包財等の物販のみ。
着払い分の集荷は配達側の売り上げになり、集荷した側には加算されない。
年2回のボーナスはオマケ程度。
成績最優秀でも50万程、あとは皆10万〜20万。
給与が高いのは単純に一人当たり仕事量の種類と多さ。
世間の3倍働いて2倍の給料だと揶揄されるのだから、時間計算すると大した事ではない。
労働時間は通常期で朝6〜7時から夜10〜11時くらい、繁忙期は朝6時から翌深夜1〜2時頃になる。
休日は4週6休だが、これはあくまで体裁の話。オバケ出勤はザラ。
1990年頃をピークに、給与も徐々に下がり、昇給も難しくなり
2000年頃からは人員を増やし普通の運送屋へと路線変更しているので、仕事は楽になっても稼げる仕事では無くなった。
返信する