現実は甘くない
https://diamond.jp/articles/-/33506... EVを初めて持つ人は費用の高さと待ち時間の長さに驚くかもしれない。交換が必要な部品が多くなりがちで、車両が複雑で修理を
できる人が少ないためだ。
米国で自動車修理の保険請求処理を手掛けるCCCインテリジェント・ソリューションズによるとEVの平均修理代は6587ドル。
全車両の平均よりも56%も割高になった。
EVの修理に必要な交換部品数は昨年、平均で従来型車の約2倍だった。多くのEV部品は固定や溶接の仕方が理由で修理ができず、
交換せざるを得ないことが多い、車体の分解はより複雑で、修理には多くの手順と注意が必要になることが多いという
レンタカー会社ハーツ・グローバル・ホールディングスは、EVモデルの修理費用が一因で7~9月期利益が圧迫されたと明らかにした。
EV所有者にとって修理費の高さは保険料の上昇にもつながっている。保険比較サイトによるとEVの保険料は1ヶ月平均357ドル。
ガソリン車よりも44%も割高になる。
米自動車サービス協会(ASA)会長によると、リチウムイオンバッテリーを搭載した車両は損傷した場合に火災の危険性があるため、
保管に際しても特別な配慮が必要だ。そのため、修理工程にさらに多くの時間とコストがかかるという。
EVは従来の鋼鉄よりも珍しい素材を使用することが多いため、車体自体の部品代や工賃が高くなる。アルミニウムなど、特殊な工具や
保管設備が必要なものもあるため、作業を行える修理工場は限られる。
「こうした工場は作業上のリスクを負い、工場を改造するため、高い料金を課すことになる」とベナビデス氏は指摘した
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