千葉県鋸南町で、耕作放棄された農地などを活用してエビの養殖が行われています。なぜ農地でエビな
のか。そこには環境問題に対する思いも込められていました。
スーパーなどで、お手頃価格で買える「バナメイエビ」。日本で流通するエビのおよそ9割が輸入の
冷凍品ですが、今月から「刺身でもおいしい」国産の養殖エビが味わえます。
このエビが養殖されているのは、「日本初」だという、常識を覆す場所なんです。
ここは房総半島の南部、千葉県鋸南町。向かったのは港からおよそ3キロ離れた内陸にある畑です。
消毒してハウスの中へ。そこには、巨大な水槽が。バナメイエビの養殖です。
8月にタイから20万尾の稚エビを輸入。
先月、畑の水槽に移し、良好な健康状態で育ちました。
そもそも、なぜ、畑の水槽で、養殖を始めたのでしょうか。
Seaside Consulting・平野雄晟代表:「日本では近海で魚が取れなくなってきている。一方、農
地は休耕地、耕作放棄地が増えている。『だったら、休耕地でやればいいんじゃないか』というのが最初
の発想」
高齢化が進む鋸南町…。農業の担い手が不足しているのが深刻な問題です。
そこで、空いている農地を活用。護岸工事に使う、箱型の鉄製枠で囲い、遮水シートで覆って、水槽を
作りました。
ハウスと港を90往復して200トンもの海水を運んだといいます。
バナメイエビを畑で養殖・平野雄晟代表:「両サイドから水を水中ポンプでくみ上げて浄化した水がま
た戻ってくる」
浄化槽で海水を循環させる持続可能な仕組みです。日本の高い技術で、環境に優しい養殖を実現。
続く
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4cefd1b467c4bc6eb6f7...
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