テスラの「サイバーキャブ(Cybercab)」を個人が購入してタクシー収入(ロボタクシー事業)
を得るビジネスモデルについて「すぐに市場が飽和するのではないか」「そもそもそこまでタク
シー需要がないのでは」という懸念が、専門家や投資家の間で指摘されています。
個人オーナーにとっては「飽和」以外にも多くの隠れたリスクや構造的な壁が存在します。
現在の日本のタクシー市場や米国のライドシェア(Uber等)の規模では、多くの人が副業目的
でサイバーキャブを投入すれば瞬く間に飽和します。
現状でも米国Uberで登録してもタクシー需要が不足している状況です。
個人オーナーにのしかかる「供給過多」と「手数料」のリスク
テスラは、個人が車両を購入して自分のフリートを運営し、UberとAirbnbを掛け合わせたよう
なネットワークで稼ぐ世界を掲げています。
しかし、ここに個人が参入する場合、以下のリアルな問題に直面します。
プラットフォーム(テスラ)が利益を握る構造
アナリストの分析では、価格設定や手数料の決定権はすべてテスラが握ることになります。
参入者が増えて「供給過多」になれば、テスラのアルゴリズムによって乗車料金が引き下げら
れ、個人オーナーの利益が削られることになります。
「テスラ自身のフリート」との競合
テスラの予測モデルでは、将来的なロボタクシー収益の大部分はテスラ自身が直接所有・運営
する自社フリートから生み出され、顧客所有の車両による収益はごく一部に留まるという見方
があります。おいしい(需要の多い)地域や時間帯はテスラ直営の車が優先され、個人車両は
余った需要しか満たせないリスクがあります。
目に見えない維持コスト
無人タクシーといえど、日々の「充電」「清掃」「消耗品(タイヤなど)の交換」「車内の嘔吐
や汚物やゴミの片付け」は誰かが物理的に行う必要があります。これを外部の管理業者に委託
すれば、その分オーナーの利益は目減りします。
サイバーキャブによるタクシー収入は「まだ街に台数が少ない初期の段階」であれば、物珍し
さや一時的な供給不足から高い利益(サージプライシングなど)を得られる可能性があります。
しかし、購入者が増えれば、「すぐに飽和」し、マイルあたりの利益は極限まで下がっていく
(薄利多売の構造になる)と考えられます。
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